岐阜県50代バイク乗りの備忘録

50歳を過ぎても岐阜県内をツーリング。新しいコース探しをする備忘録です。

【GW後半の穴場】國田家の芝桜と花桃を満喫|午後出発で渋滞なしの快適ツーリング

はじめに|GW終盤の快晴と小さな悩み

2025年5月5日、ゴールデンウィークもいよいよ終盤。この日は朝から快晴に恵まれ、絶好の行楽日和でした。

そんな中でちょっとした悩みがひとつ。「家族での買い物を先に済ませてからオートバイで出かけるか」「先にオートバイで走りに行ってから、夕方に買い物を済ませるか」。どちらにしても時間は足りそうでしたが、最終的には混雑を避けるために、家族との買い物を先に済ませることにしました。

ツーリングといえば午前出発が定番でしたが、今回は午後から出かけてみることに。そのおかげで、普段とは違う「ゆるやかで贅沢な時間」が味わえました。

午後出発の新鮮さ|国道156号線の交通事情

午後1時過ぎに出発。今回の目的地は、岐阜県郡上市明宝地区にある「國田家の芝桜」。地元では春の風物詩として知られており、毎年ゴールデンウィークに合わせて芝桜が満開になります。

国道156号を北上しながら気づいたのは、名古屋方面に向かう車の多さ。連休終盤のUターンラッシュが始まっているようでした。しかし、郡上方面に向かう道は拍子抜けするほど空いています。

普段の感覚であれば渋滞を覚悟するところですが、午後出発のおかげで快適に走ることができました。時間帯を少しずらすだけで、こんなにも違うのかと驚きました。

郡上から明宝へ|快適な山道ツーリング

郡上市の中心部を過ぎ、明宝方面へ向かう山道へ。ここからがライダーにとっての本番。美しいワインディングロードと清流吉田川沿いの景色が、心を癒してくれます。

カーブと直線のバランスも良く、バイクの操作が楽しくなる区間です。木々の緑も日ごとに濃くなり、まるで新緑のトンネルをくぐるよう。ヘルメット越しでも森林の香りが感じられ、春の山道の空気の清らかさに心が洗われます。しばらく進むと「國田家の芝桜」に到着です。

國田家の芝桜に到着|個人宅とは思えない絶景

目的地「國田家の芝桜」は、地元の方が自宅の斜面に芝桜を植え始めたことがきっかけで、いまでは知る人ぞ知る人気の観光スポットになった場所です。

到着は午後3時ごろ。駐車場にも余裕があり、人出もピークを過ぎたタイミングだったので、混雑することなくゆっくりと鑑賞することができました。

今年の冬は野生のシカによる食害で芝桜の生育が懸念されていましたが、管理されている方々の尽力のおかげで、見事に回復した斜面がピンク一色に染まっていました。

斜面いっぱいに広がる芝桜の中を歩くと、ふんわりとした甘い香りに包まれます。写真では伝えきれない美しさと香り。まさに、現地でしか味わえない体験です。

花桃との共演が春のクライマックス

芝桜の見どころは花だけではありません。例年、花桃も同時期に見頃を迎えることが多く、今年も赤、白、ピンクといった色とりどりの花桃が咲き誇っていました。

特に夕方の柔らかい光が斜面に差し込む時間帯は、芝桜と花桃が織りなす色彩のグラデーションが際立ちます。日中の鮮やかさとはまた違い、どこか落ち着いた幻想的な雰囲気が漂います。

個人宅でここまでの景観が保たれていることに感動すると同時に、「地域の人たちに支えられている場所」であることを実感しました。

國田家の芝桜の魅力と注意点

「國田家の芝桜」は、あくまで個人が大切に管理している場所です。そのため、以下の点には訪問時に注意が必要です。

  • マナーを守って静かに観賞すること

  • ゴミは必ず持ち帰る

  • 周辺の路上駐車を避ける

  • 写真撮影時もほかの観光客への配慮を忘れずに

地元の人々が協力して維持しているこの絶景を、これからも多くの人が楽しめるよう、訪れる私たちもマナーを大切にしたいですね。

明宝の味覚も堪能して帰路へ

帰りには、道の駅「明宝」に立ち寄って軽食タイム。ここでは定番の明宝ハムを使ったホットドッグや、地元食材を使った軽食が人気です。

今回は明宝フランクとコーヒーでひと息。山の中で味わう地元グルメは、何よりのご褒美です。

その後も帰り道はスムーズ。午後5時過ぎには市街地に戻り、買い物を済ませた家族と合流。
混雑知らずの午後ツーリングは、終始ストレスフリーな一日となりました。

おわりに|午後出発×國田家の芝桜という新提案

今回のツーリングで新たに得た発見は、「午後からでも十分に春の絶景を楽しめる」ということ。午前中に混雑を避け、午後から出かけることで、人混みを避けながらじっくり自然と向き合う時間が手に入りました。

國田家の芝桜は、地元の人々の愛情と手間によって守られてきた春の宝物。その景観は、写真やSNSでは伝えきれない感動があります。

ゴールデンウィーク後半、「どこか行きたいけど混雑は避けたい」と思っている方に、ぜひおすすめしたいルートです。
来年の春もまた、芝桜と花桃に会いに行きたい——そう思える、心に残る一日でした。