今週のお題「ゴールデンウィーク振り返り」
今年のゴールデンウィーク(GW)は、全国的には好天に恵まれた日が多く、各地で行楽地の混雑ぶりが話題となっていました。でも、私はというと、毎年恒例である“近場バイク旅”をのんびり楽しむスタイル。今年は例年とは少し違った意味で印象深いGWとなりました。
というのも、この春は雪が多く残っていたんです。山間部ではGWに入ってもまだまだ真っ白な雪景色が広がっており、それを活かして「バイクと雪山のコラボ写真」を狙ってツーリングに出かけることにしました。
この記事では、2025年のGWを振り返りながら、各日のお出かけルートや写真撮影のポイント、自然が見せたサプライズなども交えつつ、バイク旅の記録を綴っていきます。
■GW初日:御嶽山と乗鞍岳を望む快晴ショットを狙って
GWが始まった4月26日(土)は、文句なしの快晴。このチャンスを逃すまいと早朝からバイクを走らせ、向かったのは御嶽山と乗鞍岳が同時に望めるポイント。
快晴の空に真っ白な山々がくっきりと浮かび上がる景色は、ため息が出るほどの美しさでした。標高の高い場所ではまだ雪の残る道も多く、雪壁の脇をバイクで走るという、ちょっとしたスノーアドベンチャー感も。寒暖差の激しい春らしい空気も、バイク旅にはむしろ心地よいものでした。
この日は何よりも空の青さと山の白さのコントラストが素晴らしく、「ああ、この景色を見るためにバイクに乗ってるんだよなあ」と改めて実感できた日となりました。
■平日の晴れ間:奥美濃〜白川郷エリアへ
GW中盤の平日、4月30日(水)にも晴天に恵まれたので、少し足を伸ばして奥美濃から白川郷方面へ。このルートは、雪山との相性が抜群。例年より多く雪が残っていたおかげで、白山をはじめとした山々がまだまだ白く、美しい景色が楽しめました。
特にお気に入りだったのは、白川郷の合掌造りの集落と、その背後に広がる雪山との構図。春の花々と残雪が同時に楽しめるこの季節ならではの贅沢ですね。
ちなみに、この日もすべてバイクでの移動。GWといえば渋滞や人混みのイメージがありますが、平日の晴れ間を狙えば、快適でのびのびと走ることができます。これも毎年、GWをうまく楽しむための工夫のひとつです。
■牧歌の里はチューリップ不発…でも白山は絶景
白川郷への行きに立ち寄ったのが、毎年この時期に訪れているひるがの高原「牧歌の里」。例年であればこの時期、チューリップが満開となり、背景にそびえる白山との共演はまさに“映えスポット”。
しかし、今年はタイミングが合わず、チューリップはまだ咲きそろっていませんでした。
牧歌の里のスタッフさんの話によると、今年は気温の変動が大きく、開花が少し遅れてしまったとのこと。実際、GWが明けた今週(5月6日以降)になってようやく見頃を迎えていました。
「自然相手だから、仕方ないね」と思いながら、それでも残雪の白山と澄んだ空をバックに撮れた一枚の写真は、とても満足のいくものでした。
■GW後半:恒例の明宝・芝桜へ
GWの後半、5月5日(月)には明宝の芝桜スポットへ。ここも毎年訪れているお気に入りの場所で、色とりどりの芝桜と周囲の新緑のコントラストが美しい時期です。
こちらはチューリップとは違って、きっちりと見頃を迎えていました。気温もほどよく、まさにバイクでのんびり走るには絶好の条件。
明宝の芝桜は、比較的混雑も少なく、ゆっくりと景色を楽しめる場所です。バイクを停めてしばらく散策したり、ベンチで持参したコーヒーを飲んだり…そんな何気ない時間こそが、私にとっての「GWらしい時間」なのかもしれません。
■全行程を振り返って|「遠出しないGW」でも心は豊かに
今回のGWは、**全てのツーリングが県内で完結する「近場旅」**となりました。高速道路の渋滞や観光地の混雑を避けつつ、自分のペースで、好きな景色を見に行けるバイク旅。改めて、「旅行に行かなくても、旅はできるんだな」と感じさせられる連休でした。
雪の残る山々に春の陽射しが差し込む中、バイクを走らせながら感じた風や香り、光や音。写真に残せた絶景以上に、五感で感じた“自然の春”が、今年のGWの一番の思い出です。
■おわりに:バイクと自然と“自分の時間”
2025年のGWは、特別なイベントがあったわけでも、遠くに出かけたわけでもありません。でも、バイクと自然、そして静かに流れる時間に身を委ねた、穏やかで贅沢な連休でした。
今年は特に「雪の残る春」ならではの景色に出会えたことが、心に強く残りました。カメラに収めた写真の一枚一枚が、その日の空気や匂いまでも思い出させてくれます。
来年のGWもまた、どんな自然が見せてくれるのか楽しみです。遠くに行かなくても、感動はすぐそこにある。そう教えてくれた2025年のゴールデンウィークに、感謝を込めて——。