中国輸入でPSEマーク付き商品を見極める方法
中国のECサイト(Alibaba、1688.comなど)や現地展示会で仕入れた電気製品には、PSEマークが印字されていることがあります。しかし、そのPSEマークが本物か?正しい検査を経ているのか?までは、簡単に判断できません。
この記事では、副業輸入者がPSEマーク付き商品の真偽を見極めるためのポイントを解説します。
なぜ「PSEマーク付き」でも油断できないのか?
中国製品の中には、実際にはPSE試験を受けていないのにマークだけ印刷されているケースもあります。
- 製造元が独自に印字しているだけ
- 実際は他の国の認証(CEなど)
- 模倣・偽造ラベルの貼り付け
このような商品を仕入れて販売した場合、日本国内では法令違反になり、罰則対象となります。
チェックポイント①:書類の提示を求める
信頼できる工場・サプライヤーであれば、以下のような書類を提示できるはずです:
- PSE適合同等証明書(特定電気用品)
- 登録検査機関のレポート
- 日本の輸入事業者名(適合確認者)入りの書類
⚠️ 書類が中国語や英語でも、検査機関の名称とロゴ、日本企業名の有無を確認しましょう。
チェックポイント②:検査機関を確認する
信頼性のある第三者検査機関であるかどうかを見極めるのも大切です。
- JET(電気安全環境研究所)
- JQA(日本品質保証機構)
- TÜV、SGSなどの国際認証機関(PSEに対応しているか要確認)
これらの機関が発行した書類であれば、PSE適合性は比較的信頼できます。
チェックポイント③:型番とマークの整合性
PSEマークには基本的に以下の情報が必要です:
- PSEマークの種類(丸型:特定電気用品以外の電気用品、菱形:特定電気用品)
- 輸入事業者の氏名または名称
- 製品型番
この情報が商品やパッケージ、ラベルに明記されているかチェックしましょう。
チェックポイント④:日本の事業者の関与有無
PSE適合確認は、日本の事業者が主体となって行う必要があります。つまり、仕入れ先の書類に日本の事業者名がなければ、その商品は「合法には販売できない」可能性が高いのです。
事前にできる安心対策
- 中国サプライヤーに「PSE test report」を要求する
- 商品画像のラベルを拡大し、マーク内容を確認する
- 自社で再度PSE試験を依頼する(費用はかかるが安心)
- OEM製造の場合、自社名義での適合確認を行う
まとめ:見た目のPSEマークに惑わされない!
「PSEマークが付いてるから大丈夫」と思って仕入れるのは、非常に危険です。
重要なのは、
- 適切な書類があるか
- 誰の名義で試験がされているか
- 本当に日本のPSEに対応しているか
を確認すること。
仕入れ前にこれらの情報をチェックしておけば、トラブルや損失を回避できます。
\n次回は、「PSE試験にかかる費用と申請手続きの流れ」について解説予定です。