メルカリでのPSE違反出品が増えている?知らずに罰則を受けないために
個人でも手軽に出品・購入ができるフリマアプリ「メルカリ」。
便利な一方で、最近ではPSEマーク未取得の電気製品が多数出品され、電気用品安全法違反の指摘やトラブルが増えています。
この記事では、メルカリでのPSE違反出品の現状、知らずに販売したときのリスク、そして安全に販売するためのポイントを解説します。
そもそもPSEって?メルカリにも関係あるの?
PSE(Product Safety Electrical Appliance & Material)マークは、電気用品安全法に基づいて、日本で販売できる電気製品に付けなければならないマークです。
メルカリは個人売買の場ですが、電気用品を販売する限り「販売行為」に該当し、法令の対象になります。
違反出品が起きやすい理由
- フリマアプリでの規制が緩く感じられる
- 「自分で使っていた中古品なら大丈夫」と誤解
- 海外通販で買った商品をそのまま出品してしまう
特に多いのが、中国製の電気製品をPSE確認せずに出品するパターン。
アロマディフューザー、LEDライト、モバイルバッテリーなどが代表例です。
メルカリで実際にあったトラブル事例
① 商品削除&利用制限
中国通販で購入したACアダプター付き機器を出品 → 購入後にPSEマークがないと通報 → メルカリ事務局から削除通知+警告。
② 販売済み商品を返金・返品対応
「PSE対象ですか?」という質問に曖昧な回答 → 消費者からトラブルに → 自費で回収・返金へ。
③ 税関・通関トラブル
海外発送用に購入した商品にPSE表示なし → 通関で止められ輸出できず。
メルカリでPSE違反するとどうなる?
- メルカリアカウントの利用制限や停止
- 電気用品安全法違反として罰則対象(1年以下の懲役 or 100万円以下の罰金)
- 消費者トラブルによる返金・返品・悪評価
PSEトラブルを避ける5つのポイント
- 出品前に「PSE対象製品」か確認する
経済産業省の一覧表を参考に - PSEマークの有無を実物で確認
製品本体に表示があるかをチェック(ラベルや刻印) - 説明文にPSE対応の有無を明記
購入者とのトラブル防止になる - 不明な製品は出品しない
安全確認できない製品は「売らない」が一番安全 - 業務用やOEM製品は特に注意
海外製のOEM製品をそのまま出すのはリスクが高い
よくある勘違いQ&A
Q. 使わなくなった電気製品なら出品してもいい?
→ 中古でもPSE対象なら「販売」とみなされます。
Q. 「未使用に近い」なら新品扱い?
→ 表記に関係なく、PSE対応は必須です。
Q. メルカリ事務局がOKなら問題ない?
→ メルカリの審査は完璧ではないため、自分で確認が必要です。
まとめ:個人でも「知らなかった」は通用しない
メルカリでのPSE違反出品は、「知らなかった」「他の人も売ってた」で済まされません。
電気製品を出品する際は、PSEマークの有無、製品のカテゴリ、表示内容などをよく確認しましょう。
安心・安全な取引のためにも、最低限の法令知識は必須です。
次回は、「「海外でPSE済み」って本当?中華工場が出す証明書の落とし穴」について紹介予定です。