【DIYメンテ】ガラコートをバイクに塗ってみた!未塗装樹脂コーティングを車用から流用した結果【ブラックコート施工レビュー】

きっかけは単純。「余ってるから、使ってみようかな?」でした。
先日、愛車にガラコート ブラックコート(未塗装樹脂専用ガラスコーティング剤)を施工したんですが、 思っていた以上にコスパが良くて、まだ半分以上残ってるんですよね。
せっかくならバイクにも使ってみよう!と思い立って、 この週末はバイクの未塗装樹脂パーツにコーティングを施してみました。

■ そもそもガラコート ブラックコートって何?
未塗装樹脂専用の完全硬化型ガラスコーティング剤です。 メーカー公称で3年耐久。つまり、一度施工すれば長期間艶を保つタイプ。
液剤はガラス系(SiO2)で、表面に薄いガラス被膜を作ることによって、 紫外線による劣化や白化を防ぎます。施工直後のツヤ感よりも、 「数日後にじんわり深まる黒さ」が特徴。
ちなみに、Keeperにも「無塗装樹脂パーツキーパー」というメニューがあるけど、 あれはパウチ式で使い切りタイプ。DIYではちょっと使いづらい。 ガラコートは瓶入りなので余っても保存可能というのが大きなメリット。
■ 施工のきっかけ:車で使って余った
愛車へ施工したとき、フロントグリル・バンパー・ワイパー根元・ミラー下部などに塗布。 それでもまだ半分以上残っていました。
これを見て、「そうだ、バイクにも塗ってみよう!」と思ったわけです。 日頃からタンク周辺やメーター下、フェンダーの黒樹脂が白っぽくなってきていて、 いつかやらないとと思っていたので、まさにちょうどいいタイミングでした。
■ 施工準備
ガラコートには専用スポンジとスポンジスティックが付属。 今回はそのまま使用。ただし、使用後は硬化して再利用できないので、 後日Amazonで別途新品を注文予定。
説明書によると、開封後は90日以内に使い切る必要があります。 ガラス成分が空気に触れて硬化してしまうからですね。
なので、今回は「残っている分を有効活用しつつ、余れば次回重ね塗り用に保存」という計画で進めました。
■ 施工箇所(バイク)
- タンク下の樹脂パネル
- メーター下の黒い樹脂カバー
- フロントフェンダー裏側
- サイドカウルの樹脂部分
- ミラー根元
普段から「ここ、くすんできてるな」と思っていた部分中心。 特にタンク周りの黒樹脂は日光に当たりやすく、白っぽくなりがちです。

■ 施工手順
- まずは中性シャンプーで洗車し、しっかり乾燥。
- スポンジに数滴垂らして、薄く均一に塗り込む。
- 狭い部分や段差はスポンジスティックを使用。
- 5分ほど放置して乾燥、その後軽く拭き取り。
施工時のポイントは「厚塗りしない」こと。 少量を薄く伸ばすだけで十分効果があります。 塗りすぎるとムラや曇りが出るので要注意。
■ 施工直後の印象
塗った瞬間から黒さが戻るというより、 「しっとりとした深みが出る」感じ。 べったり光る艶ではなく、純正樹脂の自然な黒さが復活するタイプです。
触ると軽くベタつきがありますが、これは硬化前の状態。 数時間おくとサラッとした手触りに変わります。
夕方に塗って翌朝確認したら、しっかりと硬化していました。 陽の光を当てると、黒樹脂特有の濃淡がより引き締まって見える。

■ Before / After 比較
見比べると一目瞭然。タンク下やミラー根元の白化していた樹脂部分が、 ほぼ新品のような黒さに戻りました。
特に日光が当たる角度で見ると、反射が均一で滑らか。 黒い樹脂がもつ「引き締まった印象」が復活して、全体的にバイクが若返ったように見えます。
■ 仕上がりの質感
ガラコートは“ガラス系”といっても、テカテカではなくマット寄りの艶感。 濡れたような光沢というより、しっとり落ち着いた質感。 個人的にはこの仕上がりがすごく好みです。
しかも表面がサラサラしていて、ホコリも付きにくい印象。 走行後に軽く拭くだけでキレイが保てます。
■ 使用感まとめ
◎良かった点
- 自然な黒艶で新品のような見た目に戻る
- 塗りやすく、ムラになりにくい
- スポンジスティックが細部施工に便利
- 瓶入りなので保存できる(DIY向き)
- 耐久性3年(理論値)で長持ち期待
△気になった点
- スポンジは硬化後に再利用不可
- 液剤が硬化するため、開封後90日以内に使い切り推奨
- 匂いがやや強いので屋外施工が◎
総合的に見て、DIYでこの仕上がりなら大満足。 Keeperの「無塗装樹脂キーパー」をショップで頼むと7,000円前後かかるところ、 これなら3,000円程度+自分の手間だけ。
■ 耐久性はこれから
まだ施工直後なので、耐久性はこれからの評価。 メーカー公称では3年ですが、屋外保管バイクだと1〜1.5年くらいが現実的でしょう。 とはいえ、瓶がまだ半分以上残っているので、重ね塗り予定。
2層構造になることで被膜が厚くなり、より深い艶と撥水が期待できます。 説明書にも「重ね塗りOK」とあるので、次回メンテとして試してみます。
■ DIYだからこそのメリット
ショップ施工との一番の違いは、「自分の手で塗る」という体験そのもの。 時間はかかるけど、1パネルずつ変化していく様子を見るのが楽しい。
自分でやるからこそ、細かい場所にも気を配れるし、 「もう少しここにも塗っておこう」と調整できる自由度があります。
お金の節約以上に、「自分の手で整える喜び」が大きいですね。
■ 今回使ったアイテム
- ガラコート ブラックコート 15ml(Amazon)
- マイクロファイバークロス(柔らかめ)
- 洗車用バケツ&中性シャンプー
- ゴム手袋(匂い対策)
■ まとめ:ガラコート、バイクにも“あり”です!
正直、車用のついでのつもりだったけど、結果は想像以上。 黒樹脂の深みが戻り、質感も向上。 施工も簡単で、バイク1台分なら10mlも使いませんでした。
コスパ良し、仕上がり良し。 DIY派にはかなりおすすめできる一品です。
次回は重ね塗りして、どれくらい耐久性が伸びるかを検証予定。 結果が出たらまた記事にします。

—— ガラコートで黒樹脂が蘇る。バイクの艶復活、成功です。