岐阜県50代バイク乗りの備忘録

50歳を過ぎても岐阜県内をツーリング。新しいコース探しをする備忘録です。

【秋の連休】飛騨の紅葉ツーリング断念…冬型の空と熊出没注意の週末【2025年11月】

【秋の連休】飛騨の紅葉ツーリング断念…冬型の空と熊出没注意の週末【2025年11月】

11月1日からの三連休。 例年なら「飛騨地方の紅葉ツーリング」に絶好の時期。 朝晩は冷え込むけど、昼間は澄んだ空気と山々の彩りが美しい――そんな季節です。

けれど、今年はまさかの3日間すべて雨予報。 天気図を見ると、すっかり冬型の気圧配置。 北から冷たい風が吹き込み、飛騨地方は雨、もしくは雪の可能性すらあるという予報でした。

「秋、どこいった?」 そんな気持ちになるくらい、一気に冬がやってきたような空気でした。


■ 飛騨地方は雨、そして寒い

飛騨の紅葉は本当にきれいです。 特に高山市街からせせらぎ街道へ抜けるルートや、荘川・白川郷方面など、 紅葉と渓流のコントラストが抜群。

ただし、この季節の飛騨は標高が高く、冷え込みも早い。 朝は気温一桁、下手すると5℃を切ることもあります。 そこに雨が加わると、バイクで走るにはまさに試練。

レインウェアを着ても、体の芯まで冷える。 寒さと雨で景色を楽しむ余裕はなくなります。 ということで、今年は無理せず紅葉ツーリングは中止にしました。


■ 「なんか季節感おかしくない?」

10月末までそこそこ暖かかったのに、11月に入った途端の冬モード。 秋を飛ばして冬になったような感覚です。

今年は特に、寒暖差が極端。 日中は20℃近くあっても、夜になると一気に10℃以下。 紅葉も進む前に散ってしまうところも出ています。

気象庁の発表を見ても、北日本から冬型の気圧配置が早めに入っており、 飛騨のような山間部では「秋の短さ」が顕著になっているようです。


■ じゃあどう過ごした?

飛騨へは行かないと決めたけど、せっかくの連休。 家でじっとしているのももったいない。

というわけで、今回は近場で過ごしました。 天気も微妙で遠出はできなかったので、 ガレージでDIYメンテを少しだけ。

先日車で使った「ガラコート ブラックコート(未塗装樹脂専用コーティング剤)」が余っていたので、 バイクの樹脂部分に塗布してみることに。 詳しいレビューは別記事で書きましたが、 簡単に言うと――黒樹脂が新車みたいに蘇るという優れもの。

紅葉は見られなかったけど、艶やかなタンクを眺めながら、 「これはこれで悪くない週末だったな」と思えました。


■ 美濃地方は晴れ間もあったけど…

自分の住む美濃地方は、曇り時々晴れくらいの天気。 ただ、飛騨とはまったく別世界です。

同じ岐阜県でも、山を一つ越えると天気が変わる。 これはバイク乗りなら誰もが体感しているはず。 美濃が晴れていても、飛騨は雪というのも珍しくありません。

この日もそんなパターン。 レーダーで見ると飛騨北部はずっと雨雲の下。 紅葉を追いかけて北へ行く計画は、完全にお蔵入りです。


■ 熊出没にも注意!

そしてもうひとつ気になるのが、熊の目撃情報。 今年の高山周辺では、例年以上に目撃が多発しています。

秋は熊が冬眠前に活動的になる時期。 山の実りが少ない年は人里に降りてくることも増えます。 ツーリングで人気のある峠道や林道も、油断はできません。

岐阜県の「岐阜県熊マップ」では、 地域ごとの目撃地点や日時がリアルタイムで確認可能。 ルートを決めるときは、事前チェックをおすすめします。

自然と共存する以上、注意と対策が大事。 熊鈴をつける、人気の少ないルートは避ける、 休憩中に食べ物の匂いを漂わせない―― こうした小さな工夫で安全性が全然違います。


■ 秋から冬へ、季節の変わり目

三連休を通して感じたのは、「もう冬が始まっている」ということ。 朝晩の冷え込み、木々の落葉、そして空気の乾き。 バイクに乗るのが少しずつ「覚悟のいる季節」になってきました。

それでも、冬が来る前のこの時期は嫌いじゃありません。 空気が澄んで、遠くの山々がくっきり見える。 そして何より、春に向けた整備の時間が取れる。

走れない日は整える日。 今年はそういう意味で、ちょっと早めの冬支度ができた三連休でした。


■ まとめ:紅葉は見られずとも、季節を感じた

今年の秋は短く、天気も読みにくい。 紅葉ツーリングは叶わなかったけれど、 それでも季節の移り変わりをじっくり感じられる週末でした。

次こそは晴れた飛騨路を走りたい。 そう思いつつ、レーダーと熊マップをチェックする日々。 バイク乗りにとっての「秋の終わり」は、 単なる季節の変化ではなく、次の旅への準備期間なのかもしれません。

—— 雨の飛騨をあきらめた秋の週末。 バイクは走れなかったけど、心は少し温まった。(写真は2022年11月3日)