155円の衝撃。輸入物販の現場で何が起きているのか?──円安地獄でも前を向く、僕たち現場のリアル

最近、円安がすごい。いや、「すごい」なんて生ぬるい。
仕入れの見積りを見るたびに、僕の心のHPが3ずつ減っていくレベルの破壊力だ。
ニュースでは「大手企業は過去最高益! 円安メリット!」なんて景気のいい言葉が並んでいるけれど、その裏で輸入業の現場は静かに瀕死の状態になっている。
僕は会社で係長をやっている。管理職ではない、いわば“現場の中間層”。
上からの指示も受け、現場の声も受け、サンドイッチの具材のように押しつぶされながら毎日仕事をしている。
でも、そんな毎日の中でも「この業界が好きだ」と思える瞬間がある。だから今日もこうしてパソコンに向かい、思いの丈を文章にしているわけだ。
円安155円の破壊力。予算140円で組んでた僕らには地獄
僕ら輸入業は、仕入れ価格が円でなく“ドル”や“人民元”で決まる。
だから為替が動くと、仕入れ価格がモロに変わる。容赦ない。遠慮もない。
今年の予算は140円で組んでいた。悪くても145円で収まるだろう、と誰もが思っていた。
ところが実際にはどうだ? 155円だ。15円の差なんて誤差程度でしょ?なんて思ったら大間違い。
1ドルの商品を1,000個買ったら、単純に15万円変わる。
1万個なら150万円。
これが何十品目も積み重なるのだから、会社の利益なんて一瞬で吹き飛ぶ。
見積りを見たとき、思わず笑った。いや、笑うしかなかった。
「おいおい、これ誰が責任取るん?」と心の中でツッコミを入れたら、周りの誰も責任を取らない。
ニュースでは景気の良い話ばかり。でも現場は真逆の世界
トヨタが最高益、製造業は円安で好調──そんなニュースを見て家族や友人に言われる。
「輸入って儲かるんでしょ? 今は買い時じゃないの?」
いやいやいや、現場に来て見てくれ。
円安で喜べるのは一部の輸出企業だけで、輸入企業はむしろダメージを食らい続けている。
輸入業をやっている人なら分かってくれるはずだ。
円安はメリットではなく“コスト爆上がりの嵐”だ。
そして同時に物価高が進む。消費者の財布は固くなる。
売れるはずの商品が売れない。広告費も上げられない。
本当に、負のスパイラルという言葉がこれほどしっくりくる時期はない。
どんどん新商品を出したい。でも誰も責任を取りたがらない現場の現実
僕の職場で一番ストレスなのはこれだ。
新商品を出したいのに、誰も責任を取りたがらない。
企画会議では誰もが言う。
「もっと新しい商品を出さないと!」「競合が増えてきてるぞ!」
でもいざ発売の段階になったら——
誰も決裁印を押さない。
「品質どうなの?」「クレーム来たらどうする?」「在庫リスクは?」 そんな話が永遠に続く。
でも管理層は言う。
「早く販売しろ」
いやいや、どっちやねん。僕は係長だぞ。
現場からの声も受け取るし、管理層からのプレッシャーも押し寄せるし、僕の背中に責任だけ積まれるんだが?
こういう矛盾した指示は、物販業界あるあるだと思う。 読者の中にも「わかる〜!」と頷いている人がいるはずだ。
物価高で消費者は買い控え。売れるはずの商品が売れない現実
輸入価格は上がるのに、消費者は“高い商品”を避け始める。 これがまたキツい。
「仕入れ値は上がってるんだから仕方ないじゃん」 そう伝えたくても、価格が高ければ売れない。
物販ビジネスは売れてナンボ。 売れなければ意味がない。
しかも原価も物流費も上がっているから、広告費を削るしかない。 その結果、さらに売れなくなる。
いやもう、どこを切っても赤字の香りしかしない。
残業削減、コスト削減、テスト販売…。現場はすでにフル稼働
会社も必死だ。現場も必死だ。 無駄な残業は減らそう、コスト削減しよう、テスト販売を増やそう。
でもテスト販売なんてすぐ結果が出るわけがない。 1週間、2週間、1か月…ようやくデータが揃う。
その間に為替がまた動く。 「あの時のテストはもう参考にならん」と言われる。 そしてまた振り出しに戻る。
それでも前を向きたい。輸入業には“知恵で勝てる”余地がまだある
ここまで読むと、「うわ、絶望じゃん」と思う人もいるだろう。 でも、僕はこの業界が好きだ。
苦しい今だからこそ、“やり方を変えるチャンス”でもあると思っている。
① 仕入れ先の分散
中国一本足打法から、ベトナム・タイ・インドなどに視野を広げる。 それだけでリスク分散ができる。
② 小ロットでのテストを高速化
大量在庫を抱えるのではなく、まずは小ロットで反応を見る。 これは輸入物販の鉄則だが、円安局面では特に重要だ。
③ 現場の判断スピードを上げる
“誰も責任取らない文化”を変えるのは難しい。 でも現場が主体的に動けば、会社全体が変わるきっかけになる。
④ AIを使った市場分析
ChatGPTのようなAIを使えば、過去の販売データ分析や、商品のリサーチ効率が圧倒的に上がる。
僕はこの業界をまだ諦めていない
正直に言うと、しんどい。 でも、「しんどいから辞める」だけでは何も変わらない。
僕は現場で働く人間として、もっと良いやり方を探したい。 そして、同じように悩む仲間と繋がりたい。
このブログは愚痴を書く場所ではなく、 “価値観を共有し、前向きに進むための場所”にしたいと思っている。
まとめ:円安は続く。でも僕たちは進むしかない
155円の円安は確かにしんどい。 矛盾した指示も多い。 責任を取りたがらない人もいる。 物価高で売れない時期が続いている。
だけど、それでも前に進む人は強い。 工夫できる人は、生き残るだけじゃなく“勝てる側”に回れる。
僕もまだ道の途中だ。 でも、諦めずにやっていけば、きっと何かが変わる。 この文章を読んでくれたあなたと一緒に、少しずつ前に進んでいきたい。
ここまで読んでくれてありがとう。
同じ悩みを抱えている人がいたら、ぜひコメントやブックマークで教えてほしい。
仲間がいるだけで、現場は強くなれる。