AmazonでPSE対象外なのに書類提出を求められる件が増えてきた話──でも、これはチャンスかもしれない

最近、Amazonで家電を販売している方なら、同じ現象を経験している人も多いと思う。
「PSE対象外なのにPSE書類を提出してください」
という問い合わせがやたら増えてきたのだ。
PSE対象商品の扱いについては、過去のブログでも触れた。
例えばこちらの記事では、Amazonから書類を求められた経験を書いた。
さらにこちらの記事では、PSE対象外のリチウムイオン電池でも状況によって問い合わせが来ることについて触れた。
ここまではまだ分かる。電池や電源系の問い合わせはよくあるし、過去にも似たようなことはあった。しかし最近は違う。
「どう考えてもPSE対象外なのに書類提出を求められるケース」
が本当に増えてきた。
たとえば—— ・リチウムイオン電池が内蔵されていない商品 ・AC/DCアダプターが“別売り”なのに「同梱されている」と判断されている ・そもそも電気用品安全法に該当しない雑貨類にまで問い合わせが来る など。
提出が必要な書類の説明は毎回同じ、いわゆる“定型文”。
そのたびに、
「この商品はPSE対象外なので書類はありません」
と回答している。
ただ、正直なところこう思っている。 「これ、AIが自動判定してるよね?」
いや、AI自体は悪くない。むしろAmazonが効率化のためにAIを導入するのは当然だと思う。ただ、
「間違った判定が増えすぎて、現場が逆に忙しくなっている」
というのが実情だ。
この現象、僕と同じように
「なんとかならないものか?」
と思っている販売者は多いはずだ。
PSE対象外でも問い合わせが来る理由を、僕なりに考えてみた
Amazonの中の人ではないので推測の域を出ないが、最近の動向を見ていると、どうやら以下の要素が組み合わさっていそうだ。
1. AIによるキーワード判定が厳しくなっている
商品名に「電源」「充電」「リチウム」「LED」「ライト」「USB」など、PSEに関連するキーワードが含まれていると、
“PSE対象かもしれない”
とAIが判断し、自動で問い合わせを投げている可能性がある。
人間なら一瞬で判断できるが、文字だけを見て判定するAIにはまだ難しい部分がある。
2. 「申請漏れ対策」でAmazon側の基準が強化されている
日本の電気用品安全法は細かく、さらに毎年のように基準が見直されている。
Amazonとしても、問題が起きる前に“早めにチェックする仕組み”を作りたいのだと思う。
そしてAmazonといえばグローバル企業。
日本の法律に完全にフィットした運用が出来ているかといえば、現場の体感としては微妙だ。 ときどき「これは違うだろ」という問い合わせが来るのは、そこでズレが生まれているからかもしれない。
3. 一度問い合わせた商品に対して「自動で再確認する仕組み」がある
実は、似たような商品群に対して、AIが「まとめて再確認」するようなアルゴリズムを使っている可能性もある。 そのため、1回回答した商品でも、数ヶ月後にまた問い合わせが来る——そんな挙動が発生しているのではないか。
僕のところでも同じ製品に複数回問い合わせが来て、 「前回と同じ回答ですよ?」 と伝える場面が増えている。
とはいえ、これを単なる“愚痴”として終わらせたくない
こうした問い合わせが増えると、確かに面倒だ。 でも僕は、この状況をただのストレスで終わらせたくないと思っている。
そこで、最近はこの現象を“ある視点”で見るようにしている。
「PSE書類提出依頼の増加」は、僕らにとってのチャンスでもある
なぜチャンスなのか? 理由は3つある。
① 書類対応できない業者が撤退し、競合が減る
PSEに関する判断は、正直いって知識が必要だ。 電気用品かどうか、技術基準はどこに該当するのか、判断が曖昧な業者は対応できない。
AIが判定しようが、人間が判定しようが、ルールを理解している業者が残る。 これは長期的に見れば公平な世界になるということだ。
実際、僕の周りでも書類が用意できずに販売を諦めた業者が増えた。 つまり、 残る人の市場が広がる可能性がある。
② 法律の理解が深まることで“より強い販売者”になれる
僕は、このPSE問題を通じて法律の理解がかなり深まった。 最初はただ面倒だったが、慣れてくると分かる。
「法律を理解している人は、同じ土俵でも有利に戦える」
Amazonの出品規制は今後も増えるだろうし、それらに対応できる知識は、結果的に大きな武器になる。
③ 誤判定には“慣れ”が生まれ、対応スピードが上がる
最初の頃は、問い合わせが来るたびに「え、また?」と思っていた。 しかし今は違う。
商品説明を読み、法律の枠に当てはめ、 「対象外です。理由は○○です」 とすぐに返せる。
つまり、 「正しく対応できる出品者」は強くなる。
Amazonがどれだけ自動判定を強化しようと、 “最終的に商品を理解しているのは販売者側” だということに変わりはない。
そして僕は思った。「この現象、もっと共有していいんじゃない?」
僕は最近、同じような相談を受けることが増えた。
「PSE対象外なのにAmazonから問い合わせ来たけど、どうしたらいいですか?」
「返答してもまた来ます…」
そんな声を聞くたびに思う。
「これ、ひとりで抱える必要ってある?」
物販は孤独な仕事だ。 誰かと戦うというより、日々変わるルールと向き合う競技に近い。 そしてそのルールの変化に気づくのは、いつも現場だ。
だからこそ、こうした情報は共有したほうがいい。 愚痴ではなく、前向きな視点で。
現場の僕らには、僕らにしか分からない“価値”がある
AmazonのAIがどう判定しようと、規制がどう変わろうと、 最終的に商品を一番理解しているのは僕らだ。
商品を選び、交渉し、工場とやり取りし、検品し、説明を作り、 ときにはクレーム対応もする。
AIのミス判定に付き合うのは確かにたいへんだ。 でも、それは“僕らしかできない仕事がある”という証でもある。
そして僕は、そんな“現場の価値”を伝えたいと思ってブログを書いている。
まとめ──PSEの問い合わせは増えている。でも、それは僕らが強くなるチャンスだ
AmazonからPSE対象外の商品まで書類提出を求められる。
しかも何度も来る。
これは事実だし、正直にいえば面倒だ。
でも、こうも思うようになった。
「正しく対応できる販売者は、長く生き残る」
知識が必要になる世界なら、知識を持つ人が有利になる。 AIが誤判定するなら、僕らが補正してやればいい。 問い合わせが増えるなら、対応スピードを上げればいい。
そして何より、 同じ状況で悩んでいる仲間はたくさんいる。
この記事を読んで、「分かるよ」「うちもそうだよ」「一緒に頑張ろう」 そう思ってくれる人がいたら嬉しい。
物販はひとりでは続けられない。 価値観を共有しながら、一緒に生き残り、一緒に成長していこう。
ここまで読んでくれてありがとうございます。
同じ悩みや経験があれば、コメント・ブックマークでぜひ教えてください。
現場で戦う仲間として、励みになります。