MT-07のタイヤ寿命を少しでも延ばしたい。体重減よりタイヤ選びが効くという結論になった話

MT-07に乗っていて、タイヤの寿命についてあれこれ考えるようになった。
私が使っていたのはミシュランのRoad 5。耐久性はだいたい約1万kmだった。ただ、世の中には「2万kmは持つ」という人もいる。もちろん乗り方の違いが大きいのは分かる。しかし、自分は体重が95kgあるので、体重も無視できないのではないかと思った。
そこでまず考えたのが、減量したらタイヤ寿命はどれくらい伸びるのかということだった。
体重を減らせばタイヤ寿命は伸びる。でも効果は思ったより大きくない
結論から書くと、体重を減らせばタイヤ寿命はたしかに少し伸びる。ただし、期待するほど劇的には変わらない。
自分の条件を整理するとこうなる。
- バイク:MT-07
- 体重:95kg
- タイヤ:Michelin Road 5
- 空気圧:基準値よりプラス0.1くらい
- 使い方:ツーリング主体、ワインディング多め、高速道路は使わない
- タイヤの減り方:前後ともセンターが先に減り、真ん中のスリップサイン到達。左右の端は残っている
この条件で考えると、減量による効果は次のようなイメージになる。
- 95kg → 85kg:タイヤ寿命は約10,350〜10,500km
- 95kg → 80kg:タイヤ寿命は約10,550〜10,800km
つまり、10kg減で伸びるのはせいぜい数百km、15kg減でも約500〜800km程度という見立てになった。
これは、体重だけを見れば減少率は大きくても、実際にはバイク本体、燃料、装備なども含めた総重量全体で考える必要があるからだ。体重だけが軽くなっても、総重量に占める差はそこまで大きくならない。そのため、寿命の伸びも数%レベルに収まる。
では、2万km持つ人との差は何なのか
ここで分かったのは、タイヤ寿命の差を体重だけで説明するのは無理があるということだった。
実際には、タイヤ寿命に効く要素はかなり多い。
- 発進加速の強さ
- ブレーキの使い方
- 空気圧管理
- 路面状況
- 直進主体か、ワインディング主体か
- 荷物の量
私の場合は、前後とも1万kmでセンターがスリップサインに達し、端は残っていた。これはつまり、サーキットのように端まで使い切る乗り方ではなく、総走行距離の積み重ねとセンター摩耗で寿命が決まっているタイプだと考えられる。
このタイプだと、体重を減らすことは多少は効くが、主役にはならない。しかも私は、今回あらためて考えてみて、乗り方を変えたくないという結論になった。
立ち上がり加速をもっと穏やかにすれば寿命は延びるかもしれない。しかし、それで走っていて楽しくなくなるなら本末転倒だと思った。
乗り方を変えたくないなら、タイヤのブランドや銘柄を変えるのが現実的
体重減の効果は薄い。乗り方も変えたくない。となると、少しでも寿命を延ばすにはタイヤ選びを変えるのが一番現実的という結論になった。
自分の条件では、タイヤに求めるものはかなりはっきりしている。
- センターが減りにくいこと
- 荷重に強いこと
- ワインディングでも気持ちよく使えること
この条件をもとに考えると、私に合うタイヤのランキングは次のようになった。
私に合うタイヤランキング
1位:Michelin Road 6 GT
いちばん自分に合っていると感じたのがRoad 6 GTだった。理由はシンプルで、寿命重視の条件にいちばん素直に応えてくれそうだからだ。
私のように体重があり、しかもセンター摩耗で寿命が決まるタイプには、GT系のしっかりした構造が相性が良さそうだと感じた。今のRoad 5で約1万kmなら、Road 6 GTにすれば1.15万〜1.2万kmあたりが狙える可能性がある。
とにかく交換サイクルを少しでも延ばしたいなら、まず第一候補はこれだと思う。
2位:Pirelli Angel GT II
次点で気になったのがAngel GT II。これはRoad 6 GTより少しスポーティ寄りで、ワインディングの楽しさを残しつつ、そこそこ長持ちも期待できそうという立ち位置だった。
MT-07はもともと軽快に曲がるバイクなので、フロントの入り方がシャープなタイヤは相性が良さそうだ。楽しさ優先なら、むしろこちらのほうが満足度が高い可能性もある。
ただし寿命だけで見れば、Road 6 GTに一歩譲る印象。
3位:Dunlop Roadsmart IV
Roadsmart IVは、尖った特徴よりも全体のバランスが良さそうな優等生タイプという印象だった。極端なロングライフではないが、変な癖が少なく、安定して使えそうなのが魅力。
大当たりを狙うというより、無難に満足しやすい選択肢だと思う。
4位:Continental RoadAttack 4
スポーティさでは魅力的だが、自分のようにセンター摩耗で終わるタイプには少し不利そうだと感じた。楽しさはありそうだが、寿命重視の優先順位では上位には来なかった。
5位:Bridgestone Battlax T32
日本車との相性や軽快さは魅力だが、今回のテーマが「寿命を少しでも延ばしたい」なので、自分の条件では優先順位は下がった。
フロントだけPirelli、リアはMichelinという組み合わせも気になる
ここまで考えていて面白かったのが、前後同じ銘柄にこだわらず、フロントとリアで役割を分けるという発想だった。
私の場合、前後とも同じ1万kmで終わっているが、負担のかかり方はまったく同じではない。
- リアは加速と駆動で削れる
- フロントはブレーキと旋回で減る
つまり、同時に寿命が来ていても、リアにはより耐摩耗寄りのタイヤ、フロントには気持ちよく曲がれるタイヤを入れる、という考え方が成立する。
もし本気で次を試すなら、かなり面白そうなのがこの組み合わせだ。
- フロント:Pirelli Angel GT II
- リア:Michelin Road 6 GT
これなら、フロントでワインディングの楽しさを出しつつ、リアで耐摩耗を稼ぐという役割分担ができる。かなり理にかなった組み合わせだと思う。
最終的に思ったこと
今回いろいろ考えてみて、自分の中ではかなり整理できた。
体重を減らすことは無意味ではない。でも、タイヤ寿命への効果は思ったより小さい。
一方で、私は乗り方を変えたくない。だったら、少しでもタイヤ寿命を延ばすために一番現実的なのは、自分に合ったタイヤを選ぶことだと思う。
現時点での結論はこうだ。
- 寿命最優先なら Michelin Road 6 GT
- 楽しさとのバランスなら Pirelli Angel GT II
- 無難な優等生なら Dunlop Roadsmart IV
そして、自分の条件にいちばんハマりそうなのは、やはりRoad 6 GTだと思っている。
タイヤは高い。だからこそ、ただ「人気があるから」で選ぶのではなく、自分の体重、乗り方、減り方に合ったものを選ぶことが大事だとあらためて感じた。
次に交換するときは、たぶんRoad 6 GTを軸に考えることになると思う。もしくは、少し冒険してフロントだけAngel GT IIにするかもしれない。そのあたりも、実際に試したらまた記録してみたい。