【保存版】PSEマークの種類と正しい使い分け方|ひし形と丸型の違いとは?

電気製品を輸入・販売しようとした際、よく耳にする「PSEマーク」。
実はこのマークには2種類あることをご存知でしょうか?
- ひし形のPSEマーク
- 丸型のPSEマーク
どちらも「電気用品安全法」に基づいた表示ですが、意味合いと対応すべき義務が異なります。間違ったマークを付けたまま販売すると、罰則や行政指導の対象になることもあります。
この記事では、PSEマークの正しい種類と使い分け、表示方法、注意点を品質管理の視点から解説します。
1. PSEマークとは?電気用品安全法(PSE法)の基本
PSEマークは、日本国内で販売される電気製品が「安全基準を満たしていること」を示す表示です。
正式には「電気用品安全法(DENAN法)」に基づく表示義務で、対象製品は以下の2種類に分類されます:
- 特定電気用品(Category A)
- 特定以外の電気用品(Category B)
2. ひし形と丸型のPSEマークの違い
| マークの形 | 対象品目 | 認証義務 | 表示者 |
|---|---|---|---|
| 🔷ひし形 | 特定電気用品 | 第三者機関による適合検査 | 製造者または輸入者 |
| ⭕丸型 | 特定以外の電気用品 | 自己確認(技術基準への適合) | 製造者または輸入者 |
たとえば、モバイルバッテリーはひし形、LED照明などは丸型が基本です。
3. どちらのマークを使う?見極めの手順
- 経済産業省の通達を確認して製品分類を特定
- 特定電気用品か、特定以外かを判断
- 該当するマーク(ひし形または丸型)を正しく表示
表示の際は、マークに加えて「製造者名」または「輸入者名」も必須です。
4. マークの表示例とよくあるミス
表示例(丸型)
⭕PSE
株式会社〇〇
表示例(ひし形)
🔷PSE
株式会社〇〇
よくある表示ミス
- ACアダプタなのに丸型を表示
- 製造者名がない
- マークが小さすぎて判別不能
- PSEマークと事業者名が離れている
5. 罰則・行政指導の実例
- 表示ミスによる販売停止命令
- 通関でストップ → 納期遅延+損害
- 新聞や行政発表で社名が公表
6. OEM製品に貼られたPSEマークの注意点
海外工場が貼ったPSEマークは原則として無効です。
表示の責任は「日本国内の輸入者」にあります。ラベルの再確認と証明書類の管理を怠らないようにしましょう。
7. よくある質問(FAQ)
- Q:LEDランプはどちらのPSE?
- A:AC直結であれば丸型、USB給電なら対象外になることも。
- Q:海外仕入れのPSEマークをそのまま使っていい?
- A:いいえ。日本向け製品であることの証明と書類の整備が必要です。
- Q:1個だけ売る場合も必要?
- A:はい。販売数量にかかわらずPSE表示義務は発生します。
まとめ:PSE表示は信頼の第一歩
PSEマークの誤表示や種類の間違いは、輸入者にとって致命的なリスクになりかねません。
正しいマークの使い分けと法令遵守で、顧客やプラットフォームからの信頼を得ましょう。
輸入された後に事業届を経済産業省に提出しますが、事前に問い合わせてマークが正しいか確認するとミスは減ります。